11月23日、勤労感謝の日を終えた日本では年内の土日以外の休みはもう無いという。
イベント系もハロウィンが終わり、クリスマス、年末に向けて今年の残りの期間を味わう時間となっている。
今年も残すところあと1か月程であり、いよいよ今年も終わりかと感じる。
思い返せば今年もいろいろあったな。
世の中は未だ収まっていないコロナ禍に加え、戦争勃発と激動の1年であったが、自身も様々な挑戦と変化があった1年であったと思う。
寒空の下、この時期独特の澄んだ空気の中センチメンタルな感傷に浸れるのもこの季節ならではの楽しみ方である。
吐息が白い。
扨、クリスマスに向けたアクティビティと言えば、やはりイルミネーションである。
寒い日は家で鍋と動画と相場が決まっているが、それでも街へ繰り出す好奇心を掻き立ててくれるのは街を彩る幸せな光たちである。
都心にいればイルミネーションハントをするには東京か横浜が最初に候補上がりそうなので、この二か所に関して散策してみた。
東京丸の内のクリスマスツリー&イルミネーション
先ず一か所目のイルミネーションスポットは東京駅から丸ビル周辺にかけたエリアである。
東京駅を起点に散策を開始し、点在するクリスマスツリーを見つけながら丸の内仲通りのイルミネーションを楽しみながら有楽町または銀座に抜けていくのが定石のコースとなるだろう。
東京駅の夜のライトアップは通常時でも非常に美しい。
2012年10月、それまで約5年間かけて行われてきた駅舎保存・復原工事が終わり、創建当時の外観を忠実に再現した赤レンガが特徴の東京駅が出現した。
これは日本近代建築である辰野金吾が設計し、大正3年に創建された当時の姿を忠実に再現したものであり、戦前、多くの人々に愛されてきた駅舎は、約1世紀の時を超えて本来の姿を取り戻したのだ。
そんな東京駅の美しさでテンションを上げながらすぐ傍の日本郵政が手掛けるKITTEを目指す。
KITTEではクリスマスイベントとして「WHITE KITTE」が開催されており、11月24日~12月25日の間にかけて本物の群馬県嬬恋村のもみの木を使用した、全長12mのツリーの展示が行われている。
ツリーを見上げた先に広がる雪の結晶は、森の中に降り注ぐ雪を表現し、大小様々な姿で天井より繊細に降り注いでいる。
KITTEのツリーを楽しんだ後は丸の内仲通りに繰り出そう。
周辺にはハイブランドのブティックが立ち並び上質で洗練された雰囲気にさせてくれるほか、保守的でオーセンティックな雰囲気を醸し出したいデートではベストチョイスな感じがする。
このエリアはツリーとイルミネーションが密度高く集中して配置されている為、コンパクトに回ることが出来るのがポイント。
そもそもオシャレをした女子は行動が不自由なのである。多くを歩かせてはいけない。
コンパクトに雰囲気を盛り上げながら幸せな気分を過ごすのだ。
一方で道幅が狭く、人通りも多いのでベビーカーを押すファミリー層はそれほど快適に過ごせないかもしれない。
丸の内仲通りの道沿いにあるMY PLAZAのクリスマスツリー。
小ぶりだけど、こういった所々に点在するいろんなクリスマスツリーを探していくのも楽しい。
丸ビルは今年で開業20周年、新丸ビルも開業15周年とのことで、MARUNOUCHI BRIGHT CHRISTMAS2022としてエリア一帯を盛り上げていた。
メイン会場でもある丸ビルではユーミンとコラボしたクリスマスツリーとプロジェクトマッピングのショーが行われていた。
高さ8mの生木を使用したクリスマスツリーには、時計の針や振り子が装飾され、“タイムスリップ”を表現しているとのこと。
曲にはその時代が反映されるが、当時世代だった人は思い出と共に過去の懐かしさに浸るような大人のクリスマスを楽しめそうだ。
プロジェクトマッピングは17:00から21:00にかけて15分ごとに上映されているので特にシャープに時間を気にすることもなく気軽に鑑賞できる。
MINATOMIRAI CHRISTMAS 2022『ハリー・ポッター』魔法ワールドと出会う旅
東京エリアの散策を終え、日を改めて今度は横浜エリアを回ってみる。
こちらは「MINATOMIRAI CHRISTMAS 2022「ハリー・ポッター」魔法ワールドと出会う旅」としてハリポタの世界観をテーマに横浜ランドマークタワー、MARK IS みなとみらいの二か所で11月10日から12月25日にかけて展示が行われる。
東京エリアに比べると広く、畏まっている感じもしない為、気軽にカップルからファミリー層に至るまで幅広く楽しめそうだ。
仕事帰りにもコンパクトに効率よく回れて洗練された上質な雰囲気を過ごせる東京エリアのイルミネーションに比べ、横浜は休日にリラックスした気持ちでゆったりと楽しむにはベストチョイスと感じる。
メインツリーはランドマークプラザ1階の「サカタのタネ ガーデンスクエア」に。16:00から23:00にかけて30分ごとに光と音の演出あり。
このクリスマスイベントに合わせてランドマークプラザではハリポタのポップアップストアも出現。
ハリポタファンならここでしか買えないグッズを楽しもう。
ヘドウィグで有名なシロフクロウの実物は北極圏のツンドラ地帯に分布。
本物は性格が頑固且つ狂暴で度し難いらしい。
作中にも出てくるロンとハリーのセーター。魔法世界から一気に現実世界に戻されそうな値段だったが、ファンなら買っても後悔はないだろう。
サブツリーはマークイズに。クィディッチのシーンを表現しているとのこと。
こちらも同じく16:00から23:00まで30分ごとに音と光のショーがあり、ランドマークのものに比べると躍動感ある演出。
写真には納めなかったが5階のみんなの庭入口には「ファンタスティック・ビースト」魔法動物の樹”とハリポタショップも設置。
ランドマークプラザとどちらをメインにしても楽しめるようになっている。
みなとみらいエリアはツリーが設置されているランドマークプラザやマークイズの他にも遊ぶにしても食べるにしても選択肢が多く1日時間を過ごして退屈することはないだろう。
1日かけてしっかり遊びたい場合は横浜の方が良いと感じた。
ただみなとみらいは広く、一つずつのスポットがそれなりに離れており確り歩くことになるのでペース配分やパーティーメンバーの体力残量には気を遣いたい。
クリスマスマーケット in 横浜赤レンガ倉庫
最後に横浜エリアのもう一つのスポットとして11月25日から12月25日まで赤レンガ倉庫で行われているクリスマスマーケットを紹介したい。
会場中央にはシンボルとして10mのクリスマスツリーが灯されるドイツ風クリスマスマーケットだ。イルミネーションやツリーだけでなく、会場ではドイツの郷土料理やグリューワインの他、クリスマスグッズの買い物が出来、異国の街の雰囲気ごとクリスマスを楽しめてしまう。
ただ、こちらは入場無料日と有料日があるトリッキーな運用になっているので注意したい。
11月25日(金)、28日(月)~30日(水)、12月1日(木)、2日(金)、5日(月)~9日(金)、12日(月)~16日(金)
無料日
11月26日(土)、27日(日)、12月3日(土)、4日(日)、10日(土)、11日(日)、17日(土)~25日(日)
有料日/入場料一人500円(横浜赤レンガ倉庫イベント公式アプリユーザーは入場料300円(税込)
クリスマスは誰にでも平等に幸せな気持ちにしてくれる。
今年はいくつイルミネーションとツリーを見つけることが出来るのだろうか。
今年一年過ごし、うまく行った人、悔いが残る人それぞれいると思うが、それでも過ごした時間は自分の大切な一ページとして思い出と共に残っていくのだろう。
どのみち、人は死ぬときには何も持っていけないので、人生とは即ち記憶と思い出であり、ここで過ごす幸せな思い出の一つ一つこそ宝物なのである。
1年の棚卸をしながら、今はゆっくりとただ幸せな時間に身を委ねよう。