フライドポテトが食べたい:ピカール vs コストコ

「フライドポテトが食べたい:ピカール vs コストコ」のアイキャッチ画像

フライドポテト狂想曲

つまみに美味いフライドポテトが食べたい。

ふとした瞬間、人はフライドポテトを食べたくなる。

思えば、フライドポテトはつまみとして非常に優秀だ。

メインが足りない時に腹を満たすのにちょうど手頃であるし、味付けをアレンジすれば酒の肴にもなる。

故にファミレス等ではサイドメニューとして良く採用されている。

日常でフライドポテトと最も出くわす場所と言えばマクドナルドだが、本国アメリカで最も売れているメニューもまたフライドポテトであり、フライドポテトだけ買っていく客も多いと言う。

日本ではあまりみかけない光景だ。

閑話休題。

私も良くフライドポテト欲しさに近所のマックに通うのだが、マックのポテトは油が多いし、しょっぱくていけない。

それが美味さの源でもあるが、あれを毎日食べていたら不健康一直線である。

さて、どうしたものか。

家で手軽に作れて健康的にも多少マシなフライドポテトは無いかと考え、冷凍フライドポテトに思い至った。

世に冷凍フライドポテトは数多くあるが、今回はピカールとコストコの製品を比較してみることにする。

両方とも外国製品で消費の楽しさと僅かばかりの虚栄心を満たしてくれる上に大型包装でありコスパも悪くない。

ピカール/Picard Les Allumettes

ピカールはフランス系の冷凍食品専門店である。

現地では普段使いのスーパー的な立ち位置らしいが、日本では「高級冷凍食品専門店」のようなマーケティングをしている。

消費体験とは雰囲気が大事なのである。

取り扱っている商品やそのパッケージは日本にはない「外国らしさ」があり楽しい。

印字されたフランス語を見ているだけで、意味も分からないくせにワクワクするものである。

一番の推しはオーブンで手軽に出来立てを楽しめるクロワッサンとのことだが、今回はフライドポテトをレビューしていきたい。

ピカール社フレンチフライアリュメット。1kg/548円

これでアリュメットと読むらしい。読み方が書いてなかったら完全に分からなかった。なんともおフランス。

店先の口上では「オーブンで調理出来る黄金色でクリスピーな食感のフレンチフライです」と紹介されていた。

また、栄養スコアなるものが表示され「B」と記載されている。

このBがどういう意味かは分からないが、おそらく、栄養的に割と良い感じですよというのを表現したいものと思われる。

調理法は最も手間がかからないオーブンベイクを選択する。

ポテトは油で揚げた方がサクサク美味しく仕上がる気もするが、後片付けを考えると億劫になりオーブンベイク一択となる。

クッキングシートを敷いて、ポテトがなるべく重ならないようにして並べるだけである。

オーブン200℃、18分で出来上がり。

最後は塩を振って完成である。

こうしていとも簡単にフライドポテトが自宅で完成してしまった。

安い、早い、美味いである。

見た目はマックのポテトとほぼ同じ。

味もそう代り映えしないが、個人的にはピカールの方がぎっしりしたホクホク感が感じられ好印象だった。

そして、マックのポテトは冷めると非常に硬くなる性質があるが、ピカールはそんなことも無く、冷めてもある程度美味しかった。

コストコ/Costco McCain Tradicional Corte Grueso

アメリカより日本小売り界に来る黒船、倉庫型大型店舗、外国製品も多く、買い物に加え、スーパー好きにとってある種のテーマパーク的な楽しさがあるコストコ、その中でも定番冷凍ポテトと言えばこれだろう。

マッケイン社ストレートカットポテト。2kg/738円である。

コストコに置いてあるのでアメリカ製と見せかけてカナダ製である。

「100%ナチュラル!」とうそぶくが、逆にナチュラルじゃないポテトが存在するのか気になるところだ。

調理法はピカールの時と同じで最も手間がかからないオーブンベイク。

クッキングシートを敷いて、ポテトを並べるだけだ。

しかし、このポテトめちゃくちゃデカい。

太さは1センチ弱あり、重量級だ。

オーブンに入れ、200℃、20分で焼いていく。

ずほらなのでまたしても余熱なんてものは行わない。

仕上がったら塩を振り、まんべんなく混ぜて完成である。

うん、デカい。

食感はホクホクでじゃがいも感が強い。

味と食感はちょっとした高級なハンバーガー専門店に出てくるソレである。

一瞬でお腹いっぱいになった。

まとめ

食の好みは人それぞれだ。

なので、味で見た場合どちらがより美味しいのかという議論はナンセンスであると感じる。

両方の製品ともに途方もない企業努力の結果であり、当然ながら普通に美味しく、どちらを選んだとしても間違いはないだろう。

その中で比較として今回はより客観的であろうコスパと食感に関して私見をレビューしていく。

コスパ編

今回はベンチマークとしてマックのポテトと比較していきたい。

2023年1月22日現在、日本のマックのポテトのスペックは以下の通りだ。

標準製品重量カロリー価格(税込)
Sサイズ74g225kcal190円
Mサイズ135g410kcal330円
Lサイズ170g517kcal380円
日本マクドナルド ポテトサイズ 2023年1月22日現在

そして、今回比較した両社のスペックは以下。

内容量カロリー(100gあたり)価格
ピカール/Picard Les Allumettes1,000g156kcal548円
コストコ/Costco McCain Tradicional Corte Grueso2,000g118kcal738円

コスパの面で見ればコストコの勝利である。

内容量2kgのポテトをなんと738円というお手軽な値段で買えてしまう。

これはマックのLサイズポテト約12食分であり、マックのLサイズポテトが1食380円なのに対してコストコポテトは同じ量を62円で作れてしまう。

悪魔的なコスパの良さである。

ピカールはコスパでコストコに劣るが、それでもマックのLサイズポテト6回分であり、同じ量を93円で作れてしまう。

自宅で作るちょっとした面倒を考えなければ冷凍ポテトを自宅で作るのが最もコスパの良い方法であろう。

まあ、面倒と言ってもクッキングペーパーを敷いてオーブンで焼くだけなので、言うほどの手間もかからない。

食感編

今回比較した両社で最も違いがあったのはポテトの大きさであった。

コストコの物はピカールのに比べ長く、大きく、太さでは2-3倍太かった。

この違いはダイレクトに食感に影響する。

コストコポテトはよりホクホクしたジャガイモの食感が感じられ、ピカールの方はサクっとしたクリスピーな食感だ。

より、「マックのポテト」に近いのはピカールのものとなり、コストコポテトはちょっとしたハンバーガー専門店が付け合わせに出してくるようなポテトに印象は近い。

どちらかというとマックのポテトが好きな為、ピカールポテトの勝利と言いたいところだが、1点注意が必要だ。

マックのポテトがマックのポテトたる所以はその作り方にある部分が大きく、ポテトを牛脂+パーム油の組み合わせであるショートニングという油で揚げている。

常温で固形となるショートニングは味付けと絡まりやすく、且つ牛脂の旨味も乗る為恐ろしく美味しい。

マックのポテトが細い理由も上手く濃厚な味を絡ませたいが為である。

例えば、ラーメンも味を良く絡ませたい時には細麺、逆に濃いスープだと細麺ではしょっぱくなりすぎるので太麺が選択されるという。

この理屈はポテトでも同じということである。

マックのポテトはポテトを食べてるといいつつ、実はこの牛脂の旨味を食べているのではないかと思うくらいである。

故に、ショートニングを使わない、且つ今回のようにオーブンで焼くだけという作り方だと、細いポテトはどうしてもパサパサで味気ないものになりがちである。

細いポテトを作る時はショートニングはさすがに一般家庭にはないとして、油で揚げた方が美味しく仕上がりそうである。

なので、オーブンベイクという調理法に限定すればじゃがいものホクホク感を最大限に引き出せるコストコポテトにやはり軍配が上がると考える。

結論

今回2社の冷凍ポテトをレビューしたが、どちらも申し分なく美味しかった。

コスパではコストコの圧勝であるが、食感は夫々に個性があるため、好みに合わせて選んで頂ければと思う。

また、味も食感も調理法によって大きく変わる点もポイントだ。

そして、ケチャップをつけてしまえば、どんな味も基本ケチャップ味になってしまう。

さて、自宅でこんなに手軽に美味しいポテトが食べられるなんて幸せ以外の何物でもない。

しかし、食べ過ぎて幸せ太りになることだけは注意したい。

油で揚げない分カロリー的にもヘルシーだが、たくさん食べてしまったら結果は一緒なのである。

皆様にも良きポテトライフがあらんことを!

この記事を書いた人

クリス

クリス

こんにちは!山屋のクリスです!海外登山メインで目標はエベレスト登頂です。ラグドールの鈴鈴先生と一緒に暮らしてます。登山や旅行、日常ネタを中心にブログをアップしていきますので宜しくお願い致します!

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です