2023年、6月一部ビール愛好家に激震が走った。
日本で売られるコロナビールの原産国がメキシコから中国になったのだ。
以降、日本で売られているコロナビールでメキシコ産のものは見たことがない。
この物価高の中で輸送コストを下げるのが狙いとのことだが、青春をコロナと共に過ごしてきた身としては寂しい限りである。
味も少し違うようで、確かに飲んでみるとキリっとしたメキシコ産の爽快感に比べると、中国産は甘めというかまったりとした飲み味。
これはこれで美味しいような気もするが、やっぱりテンションが上がるのはメキシコ産である。
遠い、南米の異国の地メキシコ
強い太陽のもと、陽気なパーティー感。
ロクに行ったこともないくせに、行ったことがないからこそ
夢想することが出来る。
メキシコ産のコロナはそんな夢想を味と共に運んでくれる。

2023年の日本での断絶以降、もうメキシコ産のコロナビールは諦めていたのだが、なんと日本からほど近い常夏の島グアムで発見することができたのである。
価格も1本2ドルを切り、日本の市場価格と変わらず大変お手頃。
外国の水道水は基本的に飲めないので、旅行をすると「飲み物何飲むのか問題」が常に発生するが、行先がグアムならこの機会にメキシコ産のコロナビールを味わってみることをぜひお薦めしたい。

英語表記が良い塩梅の演出になり、テンションが上がる。
再び会えたメキシコ産のコロナビールは変わらず青春の味。
QRコードがついていたのでアクセスしてみると、年齢認証の後にキャンペーン情報が表示された。
気が付けばデジタル側にも進化していたコロナビール。


変わりゆく物の中で、変わらないいつものキレ味のコロナビールがそこにはあった。
日本ではもう飲めないかもしれないが、グアムでいつでも飲めるのなら青春の日々への距離もそう遠くはないのかもしれない。
