富士スピードウェイからのお誘い

話は一つのインスタ広告から始まった。
以前モーターファンフェスタに行ってとても楽しかった富士スピードウェイからのもので
「花火も、キャンプも、24時間レースも、一度に楽しめる!」と嘯く。
富士24時間レースとは
最大の特徴は、レース観戦だけにとどまらない「滞在型イベント」であること。サーキット内でのキャンプやBBQなど、24時間まるごと遊び尽くせる特別な体験が待っています。
富士スピードウェイ公式HPより(公式HPへのリンク)日本最大級の参加型レースシリーズ「ENEOS スーパー耐久シリーズ」の中でも、最大のハイライトとなるのがこの富士24時間レースです。
しかもなんとファミリー優待なるものがあり、子連れの場合大人が50%オフになるという太っ腹ぶり。
なんでも物価高であらゆる人生のコストが跳ね上がり、ひと昔前ほど気楽に何かに挑戦したり体験したりするのが難しくなったこのご時世、盛沢山すぎてバグったコスパである。
さすがにこの内容で大人一人3,800円は狂気の沙汰である。
しかも、中学生以下の子供は無料なので、例えば中学生以下の子供2人がいる、4人家族の場合、なんと7,600円で済んでしまう。しかも2泊分のキャンプ宿泊も出来て。
勝手に運営の懐事情がとても心配になってしまう。
この世知辛い令和の時代、そんなうまい話があってたまるかと思いつつ、車大好きマンのキッズたちに本物のエグゾーストノートを聴かせるべく家族で向かった次第である。
レースカー+キャンプ+花火+夜祭りで濃密すぎる時間
実際に参加した感想で言うと
「楽しすぎて脳はバグる」感覚である。
24時間ノンストップで続くレースはどっぷりとモータースポーツの文化を五感で感じることが出来て最高だった。
AMGにフェラーリ、ポルシェにアウディの海外勢、GT-R、86、Civic Type-R等の国産勢入り混じりのガチバトルをずっと見ていられる時間は贅沢すぎた。
ホームストレートでの最高速バトル、アドバンコーナーでの高速コーナーリング、ダンロップコーナー前でのブレーキング勝負、アニメMF-Gの世界観や、ゲームグランツーリスモで走った富士スピードウェイがリアルすぎる夢として目の前に映し出されたのである。
全て、臨場感が凄すぎた。

イベント広場では普段あまり目にすることのない珍しい車たちが展示されていた。
特に目を引いたのはRADICALの展示で、見た目はもうレースカーそのものである。
昔のRADICALもサーキットから飛び出してきたようなものすごく尖った車を作っていた一方、公道でも走れたと記憶していた為
「これ公道走れるんですか?」
と伺ったところ
「今はまだダメです」との返答
公道走れるようになったらこれ絶対欲しいなと思い、検索したら2,000万円オーバー
夢は多い方が良い、いつか実現しよう。

夜はグルメ横丁が楽しい。
20店舗以上が勢揃いし、お祭りの雰囲気。
それなりに広く、夜は車も動いていない為、子連れでもある程度安心できる。

天王洲アイルのオシャレバーガーのイメージのTYHarborも出店。
クラフトビールは最高に美味である。

からいちのから揚げは10年連続金賞とのこと。
「唐揚げなんてどこも一緒でしょ」と気軽に購入したが、美味しすぎて無事リピートする羽目になった。
金賞からあげ流石である。

夜19時半からはサーキットの空を花火が彩る。
距離が近く大迫力である。
派手もの好きの娘も大喜びであり、息子は花火とレースカーとの共演に言葉を失い見とれていた。
この年齢でこのような素敵な体験が出来ることに正直羨ましさしかない。

ここまでで既に興奮は最高潮に達し、楽しさでお腹いっぱいなのだが、更にとどめとばかりに夜は生ライブとDJがイベント会場を更に盛り上げる。
上杉昇(ex.WANDS)の「世界が終わるまでは」が夜空に響き渡る。まさか本人の歌声をここで聴けるとは思わなかった。
そして銀座たけうちのDJパフォーマンス。リップスライムの曲はまるで2000年代にタイムワープしたかのような感覚を味わう。
世の中が効率化され、AI化されようと、ガソリンエンジン、ライブ、DJのモダリティでずっと生きれる楽しさを噛みしめる。
子供が小さく、あまり夜遊びの機会が無く、なんとなく「大人」になってしまったお父さん、お母さんたちがいたら騒ぐなら今夜である。
子連れで家族で夜遊びというのもとても記憶に残る楽しい想い出になると思う。

準備&持っていくべきものに関する考察
さて、そんな楽しすぎる富士24時間レースだが、二泊三日を戦いぬくにはそれなりの準備が必要である。
24時間耐久レースという長丁場、選手チームが大変なのは勿論のことだが、観客側も準備とそれなりの気合いが大事になる。
参戦に当たって絶対必要なものは以下の3つだと感じた。
①体力
コンテンツ量がかなり多く、サーキット内徒歩の距離が長い、そして、夜はレースカーの爆音であまり寝れないので体力は超大事である。
体力さえ、あれば遊びつくせないほどの楽しさがあるので、限界までアクセルを踏みぬこう。
②耳栓
サーキットにはある意味爆音を聴く為に来ているフシもあるのだが、24時間ずっとはさすがに後半きつくなってくる。特に夜中中もずっとレースは続く為、耳栓かイヤーマフは必須装備だと感じた(現地でも売ってる)。
③現金
屋台では現金のみのお店もあるので、一定の現金を持っていくことをお薦めしたい。食べたいものや欲しいものがあっても現金が無くて買えないようでは楽しさも半減である。
最後にキャンプに関して、テントを張るなら遅くとも金曜日の夜が良いと感じた。
サーキット内は広く、土曜日に行ってもテントを張れないことはないが、「平らな場所にテントを張る」なら話は別である。
写真は土曜日朝7時頃の300R付近の平坦な場所のテント状況であるが、既にミチミチの状況である。
土曜日の朝には平らなところはほぼ埋まっているので、良い場所を取りたい場合には金曜日の夜の入場を目指したい。

同時刻のダンロップコーナー前の状況。まだまだ空いているがめちゃくちゃ斜面である。

車好きキッズには忘れられない想い出になる

家に車好きキッズがいる場合は、この富士24時間レースは間違いなく子供も大人も楽しめまくるイベントになると思う。
高低差40mある中でエレベーターが全エリア使える訳でなく、ベビーカーの上げ下げが厳しく、且つ場内かなり歩く距離があるので、よちよち歩きの子供を連れていくのは結構な気合いがいりそうだが、一人歩き出来る年齢の子供ならとてもお薦めしたいイベントだ。
本物のレースカーの迫力はやはり強烈だ。
猛スピードで駆けていく無数のかっこいいレースカーたち、耳をつんざく排気音、ブレーキ時に焼けたローターの赤、タイヤの焦げたにおい。
そういった車要素に加えて、夜空を彩る花火、夜祭りの楽しい雰囲気、生ライブ、DJなどなど
まったく、楽しいが渋滞しすぎている。
それは脳を焼かれるが如く、強烈な印象として彼/彼女らの記憶に残っていくだろう。
そして、その全てがポジティブな記憶として心に残っていくだろう。
自分の人生を振り返ってみても、こうした大型イベントは大人になってもいつまでも覚えているのだ。
それまでなんとなくのイメージでモータースポーツは敷居が高く、縁遠い物と思っていたが、とんでもないコスパで本物の体験が出来てしまう貴重な機会なのである。
富士24時間レースの衝撃を胸に刻んだ車好きキッズの中からいつかレーシングドライバーや車業界のスパースターが生まれると思うととても楽しみだ。
子供の夢はいつだって大人をワクワクさせるものなのだ。
