歌舞伎町タワー(ミレニアムタワー)散策

「歌舞伎町タワー(ミレニアムタワー)散策」のアイキャッチ画像

2023年4月14日、つい2か月程前、東京に真新しい大型プレイスポットが誕生した。

新宿歌舞伎町に聳え立つ、その名もずばり「歌舞伎町タワー」である。

龍が如くシリーズの「ミレニアムタワー」と言えば或いは馴染みがあるかもしれない。

今でこそ東京もようやくマスク無しで過ごせるようになったが、コロナ禍は日本で4年も続いていた訳で、外出も気軽に出れない中、外に出た気にさせてくれる龍が如くシリーズには大変お世話になった。

ネタバレは自重するとして、作中幾度もストーリーの重要なランドマークとして登場するのが歌舞伎町の街を見下ろす天を衝くミレニアムタワーなのだ。

山が登れないストレスで代わりにミレニアムタワーを登りまくっていた訳だ。

そして龍が如くの一作目がPlayStation2用ソフトとして発売されたのが2005年なので、実に18年も前にこの地に超高層ビルが出現することを預言していて、また、実に18年越しにファンタジーが現実のものになったのである。

そんな新しくも想い出深い歌舞伎町タワー/ミレニアムタワーが出来たとあってはこれは行かぬ訳にはいかず、普段あまり行くことの無い新宿に突撃することとなった。

JR新宿駅東口を降り立てば気分はすっかり桐生一馬である。

龍が如くシリーズの英語タイトルはまんま「YAKUZA」であるが、海外プレイヤーからも非常に支持を集めるタイトルであり、歌舞伎町もまた世界で最も知られる日本の街の名前の一つではなかろうか。

そそり立つ歌舞伎町タワー。

東急が言うには”好きを極める場の創出”というのがコンセプト。

外観デザインは吹き上がる噴水をイメージしているとのことで、今の時代にあってバブリーで次なる楽しさを予感させるもの。

シンプルさや安定を押し出す建築は多いが、歌舞伎町はこれで良いと思える非常にかっこいい前衛的な超高層ビルだ。

一般に歌舞伎町と言えば「ヤバい街」の代名詞のような扱いだが、流石に帝都東京の管轄下にあって、ビル前広場にいくらかの元気な東横キッズがいるくらいで治安もそこまで悪くはないと感じる。

日本で一番ヤバいと感じる街は大阪の某西〇だが、それについてはいつか別の記事を書くとしよう。

エスカレーターを登った先にあるメインエントランスとなる2階。

ゲーム調タイポグラフィーのTOKYU KABUKICHO TOWERの文字の奥からいきなり飛び込んでくるサイバーパンクな空間。

メインエントランスを潜れば、いきなり電飾が雨あられと降り注いでくる。

外国人観光客が思い描くであろう、しかし、彼らの頭の中にしか存在しなかったサイバーパンク全開の世界観の日本がまさに目の前に。

インスタ映えは抜群であり、これは如何にも人気が出そう。

天井を泳ぐ金魚は攻殻機動隊の世界観を彷彿とさせる。

中央に鎮座するDJブースは夜になると稼働するとのこと。

2階はフードホールになっており、日本各地の料理に加え、中華料理、韓国料理が食べられる。

歌舞伎町タワーのざっくりした機能を紹介すると、食事(フードホールは2階、高級なものは5階)、アミューズメント(UFOキャッチャーとガチャが3階、VR体験が4階)、ライブハウス/クラブ(Zepp、ZEROTOKYO共に地下)、映画(9階に109シネマズプレミアム)である。

今回は最も目につく2階のフードホールと3階のアミューズメントを回っていきたい。

今回はスルーしたが、中華料理を扱う「横浜中華食祭」の雰囲気もバッチリだ。

どのエリアのフードも魅力的で実に悩ましかったが選んだのは九州・沖縄ゾーン。

沖縄で食べたソーキそばの味が懐かしくなったのだ。

たまたますぐに入れたが、お店はあっという間に満席に。

休日昼間でもこの混みようだから、夜は平日休日問わず大盛況なことが容易に想像出来る。

失われた30年と言われる日本でこの熱気はどうだろうか。

歌舞伎町タワーを起点に日本にまた新たな時代の幕開けを予感するのはビールの飲みすぎか。

思い出深いソーキそば。

麺類は基本なんでも好きだが、沖縄旅行の際はコイツにハマった。

歌舞伎町タワーのものは味薄めで健康的な味わいだった。

沖縄と言えばこれでしょシリーズのゴーヤチャンプル。

スパムのしょっぱさとゴーヤの苦さが実にビールとよく合う。

つまみにカーリーフライドポテト。

これを食べ続けるとメタボ一直線だが、今日はチートデーなので問題ない。

この楽しい雰囲気の前に効率だ、バランスだなどは無粋である。

九州からは霧島鶏の焼き鳥が参戦。

生を一杯追加である。

今回は挑戦することを躊躇ったが、変わり種としてイラブー土鍋汁がメニューにあった。

イラブーとはウミヘビのことで沖縄では不老長寿の妙薬として使われるとのこと。

私は根っからの蛇嫌いなので秒でスルーだが、見るからに滋養強壮に効きそうで「負けられない夜の戦いがある場合」には勇猛果敢に挑戦するべきメニューかもしれない。

お腹も膨れたところで3階にもお邪魔してみた。

3階はガチャガチャとUFOキャッチャーがエリアのメインを占めており、ヱヴァンゲリヲンのVR体験機等もあったが、メンテナンス中だった為操縦叶わず。

次回また来る口実が出来たという訳だ。

3階でもお酒やジュースの販売があり、休憩スペースも完備する。

扨、飲みすぎてこれ以上ロクな文章も書けそうに無いので本日の探検はここまで。

外に出ようと戻った2階では”Build Burger”という作品の展示が目に留まった。

これはビルの3階分のフロアを切り抜き、各階の残留物とともに積み重ねた建物自体の彫刻作品とのこと。

壊すこと、建築すること、という相反する2つのプロセスによって「スクラップ&ビルド」を可視化する。

この作品の素材は歌舞伎町タワーの前身、2018年12月に解体された歌舞伎町ブックセンタービルのものであるという。

古きは過ぎ、壊れ、また新しいものが生まれていく。

出逢うは別れの始まり。別れは新しい始まり。

それを繰り返しながら、この古くも新しい街で忘れえぬ想い出がまた紡がれ続けていくのだろう。

この記事を書いた人

クリス

クリス

こんにちは!山屋のクリスです!海外登山メインで目標はエベレスト登頂です。ラグドールの鈴鈴先生と一緒に暮らしてます。登山や旅行、日常ネタを中心にブログをアップしていきますので宜しくお願い致します!

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です