2歳から始めるレーサーへの挑戦
男の子は何故か車が大好きである。
幼稚園までの男の子でアンケートを取ったら9割くらいで好意的な反応なのではなかろうか。
そのくらいのレベルで車は男の子たちに大人気なのである。
類にもれず我が家の2歳も無事トミカ沼にハマり
博品館では新しいトミカを食い入るように見つめ、無事何か買わされるのが恒例となってきた。
車に全く興味がない嫁も4WDだのミッドシップだのとやたらと詳しくなる始末である。

「まあ、そのうち落ち着くだろう、子供の興味だ」と最初は取り合わなかったが
なんとこれが1年も続くことになった。
そこまで好きならばと、本物のレースカーを見せようと富士スピードウェイに連れて行ったのが今年の4月だが
「ブーン!ブーン!バババババ(たぶんバブリング)」
とそれ以降、人間騒音器となりながら街を駆け抜けるという新しい癖が追加された。
この人間騒音器が4か月間、1日も休まること無く続いたことをもって
我が家ではこの2歳児をレーシングドライバーとして育てていくことが議決されたのである。

2歳に運転を教えるのは大変
そこまで好きなら、もう行くところまで行くしかない。
ここからレーサーの家系でもなんでもない一般家庭がありったけの素人知識と創意工夫で奮闘する挑戦が始まるのである。
私のにわか感覚で言えば、とりあえず運転は慣れだ。圧倒的な運転時間が物を言う。
ということで我が家では将来のレーシングドライバーへの投資としてレーシングコックピットが導入されることになり、5歳児の姉と共に毎日楽しそうに運転しているが、2歳児に運転の基礎を教えるのは本当に大変だ。
先ず言葉がまともに通じない。
ブレーキとアクセルの同時踏みはもちろん、ステアリングは感情まかせにグリグリ
もちろん壁に突撃
アクセル、ブレーキ、ステアリング操作を理解させて、慣れさせるのに大量の時間が投下される。
それでも四苦八苦しながら1か月でようやくアクセルとブレーキを理解させるのに成功したが、ハンドル操作に関してはどうしても画面越しだと難しかった。
何せ車のステアリングはコーナーの角度によっては1周以上回る。
これがどうも難解なようで、どう回せば車がどの方向に向くのか混乱しているようだった。
我が家に初めて来たドイツ車、Hauck Lightning
ステアリング操作を言葉ではなく、体感的に理解させたい。
乗って遊べる車型のおもちゃが先ず思い浮かび、調べればかなりかっこいい物がたくさん出てきたが、我が家では次の5つの理由で却下とした。
- 外装がプラですぐ壊れそう
- バッテリー込みで重量がかなりあり移動が大変
- 値段が高い
- 電装系は故障しやすそうでメンテナンスが不安
- 他の人を轢きそう

代わりに検討したのが人力で動くペダルカーである。
これなら運転の基礎と共に足腰も鍛えられ、一石二鳥。
調べた限り国産のペダルカーは残念ながらもう作られておらず、値段と性能をいろいろ検討し、結果としてHauck社のLightningシリーズを導入することになった。
Youtubeの紹介動画によるとパイプフレームがかなり頑丈で壊れにくいのに加え、重量は10kgちょっとと軽量で持ち運びしやすそうなところが決めてとなった。
我が家初のドイツ車である。

ペダルカーだろうが、車は車、組み立てに気合いが入る。
画像付き説明書は分かりやすく、特に迷うことなく30分程度で組み立てを完了できた。

完成すればなかなかのカッコよさ。
さすがドイツ。
全体の剛性感が素晴らしく、左右に揺らしても変なガタツキはない。
さすがドイツ車。

「ゲルマン民族が作った最高傑作のシートに座る資格はあるのか!」
というミハイル・ベッケンバウワーの言葉が聞こえてきそうだが、本人は満悦の様子。
当然だが、操作はとても体感的でどれだけステアリングを切ればどれだけ曲がるかを教えなくても勝手に覚えてくれる。
この操作を何万回、何十万回と繰り返して運転が上手くなるのだ。
調べれば日本ではキッズカートの最小年齢はだいたい5歳から。
5歳0か月で即ライセンスをとるべく、シミュレーターとペダルカーで毎日特訓だ。
幸い、まだ丸々2年ある。毎日コツコツ上達していこう。

ポルシェ好きな本人の要望もあり、この後ポルシェのエンブレムを張り付けるステッカーチューンを行った。
本人もだいぶ気に入った様子である。
いつか本当のポルシェに乗ってサーキットを駆けてくれ。
